MG(マネジメントゲーム)とは?

マネジメントゲーム(MG。MQ戦略ゲーム)とは、昭和51年に西順一郎氏がソニーCDIで開発した経営教育ツールです。

このMG研修では、チームではなく。ひとりひとりが社長になって会社を経営するゲームを行います。

1期ごとに「ゲーム→決算→次期経営計画作成→ゲーム→決算」という流れで2日間で5期分の経営を体験し、経営感覚を身に付け、利益を拡大する「MQ会計理論」を学びます。

ゲームでは、製造業を舞台に、材料の購入して製品を作り、販売するだけでなく、機械設備の導入、人材の雇入れ、教育、研究開発、広告宣伝といった意思決定をプレイヤー自身が選択し、実行します。

特に、販売は入札による自由競争制となっていますので、自分で価格を設定し、入札でライバル企業に勝たなければ1個も売れない厳しいルールになっています。

このように、ゲーム内での各自の意思決定の結果は、そのまま会社の業績となって自分に返ってくるため、みんなが必死に儲けようと知恵を絞って市場が形成されます。

我々日本人が学校で習った詰め込み教育とは違い、各自が実際の意思決定をし、その結果を受け止め、自発的に次はどうしたら儲けられるかを考えることにより、経営に関わる様々な要素を学びます。

 

また、会社経営ですから、ゲームをするだけでなく、企業会計原則に基づいたしっかりした決算書を作成します。

 

MG研修は、2日間という長時間となりますが、この研修効果は抜群で、本当の力が身に付きます。

決算

経理を全くやったことのない自分が決算書を作るなんて、そんなの無理・・・

と思われるかもしれませんが、安心してください。

このゲームでは、芸術的と言ってもいいほどに簡略化されたマトリクス会計という方法を用いて、たった1枚の紙ですべての決算を行います。

この決算に必要な算数は、足し算、引き算、かけ算、割り算の4つだけです。  電卓が使えれば誰でもできます。

その証拠に、年に一度「子どもMG」といって小学校3年生から高校生まで参加するMG研修があるのですが、そこでも全員が決算書を作成しています。

つまり、MGで行う決算は、小学校3年生でもできる内容だということです。

 

こうして作成した決算書は、ゲームで行った数字が表れたものですから、書籍で決算書を勉強するよりも、理解しやすいのです。

 

多くの人は決算書を苦手としていますので、決算書を読めることは武器となります。

利益計画

MG研修は、未来を考えることも身に付きます。

ただ単にゲームを行うのではなく、利益計画を立てて研修を進めます。

多くの利益計画は、次期の「売上」から考えますが、MG研修で作成する利益計画は、「売上」からではなく「利益」からスタートします。MQ会計理論に沿って、利益→固定費→必要MQ(粗利益)→価格と数量目標の設定という順に作成していきます。

したがって、その利益を達成するには、次のゲームでどのような行動をすればいいのかを具体的に考えることができます。

このような利益計画なら、作成するのに長時間かかりそうですが、初めての人でも30分以内で作成する方法を学びます。

MG研修の効果

 

MG研修は、繰り返し繰り返し受講することで次の効果があります。 

  • 25期 経理が分かる
  • 50期 経営が分かる
  • 75期 戦略が分かる
  • 100期 人間が変わる

一般的な言い方で表現すれば、次のとおりです。

・経営力が身に付く
・経理がわかる、決算書が読める
・MQ会計理論が身に付く
・計数力が上がる
・コミュニケーションができる
・全社的視野が身に付く
・積極人間になる

・バランス感覚が身に付く

など

 

「100期で人間が変わる」とは何を意味しているのでしょうか? 

それは、最初は会計や経営の勉強のつもりでMGを始めても、続けてやっているうちにその人の考え方そのものが変わり、 人生(生き方)まで変わってしまった人がたくさんいるということです。